インフルエンザ 2018-2019 流行 症状 予防接種の効果 価格は?
毎年、秋になると出始め、冬にかけて大流行する 。今年もすでにスタートしています。

今季2018-2019シーズンは、昨年より出だしは遅いようですが9月の段階でインフルエンザウイルスへの感染者が国内で確認されています。
2017-2018シーズンの流行状況は、当初からA型とともにB型が大流行し、患者発生数はシーズンを通してB型がA型を上回りました。これだけのB型の大流行は2004-2005年シーズン以来とのことでしたが今年はどうなるでしょうか。
型はまだ分かりませんが、今シーズンも例年同様にインフルエンザが流行しそうですので、早めの予防・早めの対策が大事になります。
インフルエンザの症状として覚えておきたいのは、高熱が特徴であること、そして場合によっては重症化することもあるという点です。
インフルエンザの予防対策としては、「予防接種」が多くの人に受けられています。しかし予防接種を受けたといっても、「インフルエンザに罹らない」わけではありませんが、罹りにくかったり、重症化せず、軽い症状で済むのが予防接種の利点と言われています。
今回は、インフルエンザの症状、2018-2019シーズンのインフルエンザの予防接種の時期やワクチンの価格などについてご紹介します。
目次
- 1.インフルエンザの症状
- 1.1 インフルの症状は?
1.2 インフルエンザと普通のかぜ どう違う??
2.インフルエンザ予防接種 2018-2019- 2.1 今季インフルエンザワクチン株について
- 2.2 予防接種時期はいつがおすすめ?
- 3. インフルエンザワクチンの効果
3.1 インフルエンザ予防接種の効果期間はどのくらい?
3.2 無症候性感染の拡大に注意!
- 4. インフルエンザ予防接種 2018-2019 費用・価格は?
- 4.1 インフルエンザ予防接種 費用の相場は?
- 4.2 インフルエンザ予防接種 価格の違いは何?
5. まとめ
インフルエンザの症状について
インフルエンザは普通のかぜとは異なり、突然の38度以上の「高熱」や、関節痛、筋肉痛、頭痛などの他、全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れるのが特徴です。
インフルエンザの症状は?
インフルエンザウイルスに感染した場合、約1~3日の潜伏期間の後、インフルエンザを発症します。
続く約1~3日では、突然の38℃以上の「高熱」や全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れます。
やや遅れて、咳(せき)やのどの痛み、鼻水などの「呼吸器症状」が現れ、腰痛や悪心(吐き気)などの「消化器症状」を訴えることもあります。通常は、10日前後で症状が落ち着き、治癒します。
インフルエンザと普通のかぜ どう違う?
普通のかぜは1年を通してみられますが、インフルエンザは季節性を示し、日本では例年11~12月頃に流行が始まり、1~3月にピークを迎えます。
かぜの多くは、発症後の経過がゆるやかで、発熱も軽度であり、くしゃみやのどの痛み、鼻水・鼻づまりなどの症状が主にみられます。
これに対し、インフルエンザは高熱を伴って急激に発症し、全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れます。関節痛、筋肉痛、頭痛も現れます。また、インフルエンザは、肺炎や脳炎(インフルエンザ脳炎)などを合併して重症化することがあります。
インフルエンザの予防
予防接種を受けることによってインフルエンザは「かかりにくくなる」、「かかっても軽く済む」というメリットがあります。
特に感染に対する抵抗力の低い子供や高齢者などは、予防接種をきちんと受けて備えるほうが安心です。
例年、インフルエンザウイルスが猛威を振るうのは、寒さが厳しい12~2月の時期で流行もこの時期にピークを迎えます。ピークを迎えてから備えても、十分な予防効果は発揮できません。
2018-2019シーズンは、早くも9月にインフルエンザウイルスへの感染が確認されており、やはり今年も早めの備えが必要ではないでしょうか。
2018-2019シーズンのインフルエンザワクチン株は?
2014年までは4価(A型2株 + B型2株)になっており、予防できるウイルスの数が増えています。
であったワクチンは、現在インフルエンザワクチンは例年、世界の各国で流行したウイルス株からその後の日本での流行を予測して増殖性や生産性を考慮され作り変えられ製造されます。
A型・B型どちらか或いは両方の型のインフルエンザが流行した場合でも、インフルエンザワクチンの接種によって予防効果を発揮することが期待できるのです。
2018/2019シーズンのインフルエンザワクチン株は下記のとおりとなっています。以下4種を混合したものを接種します。
A/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)
B/Phuket(プーケト)/3073/2013(山形系統)
上記のように、A(H1N1)亜型(平成21年に流行した新型インフルエンザと同じ亜型)、A(H3N2)亜型(いわゆる香港型と同じ亜型)、2系統のB型の4つの種類があり、いずれも流行の可能性があります。なお、流行しやすい年齢層はウイルスの型によって多少異なりますが、今年も、赤ちゃんからご年配の方まですべての年齢の方がインフルエンザに注意する必要があります。
予防接種の時期はいつがおすすめ? 2018-2019シーズン
インフルエンザウイルスは、「低温・乾燥」を好み、特に真冬などの寒い時期はウイルスが増殖する条件が揃うため流行の時期を迎えます。
しかしながら、数年前の「新型インフルエンザ」の流行以降、10月や11月に流行期を迎えることもそれほど珍しくなくなってきました。
今年も9月の段階で、インフルエンザウイルスの感染者が確認されていることから早期の予防が大切といえるでしょう。
なお、昨年は、インフルエンザが例年よりも早く流行する兆しがあり、一部の地域でワクチン接種の予約ができない事態もおきました。
これは、厚生労働省がワクチン製造量について、前年度の使用量を下回ることを公表後、医療機関から卸売販売業への発注が急増したため、入手できなかったり、例年並みの数量を確保できなかったりする医療機関が相次いで生じたためです。
今年のインフルエンザワクチン供給量の見込みはどうなのか?など気になることが多いですよね。それでは現在入手できる情報に関して見ていきましょう。(以下随時最新情報に更新していきます。)
厚生労働省が発表している今シーズンのワクチン・治療薬等の確保の状況
ワクチン・治療薬等の今シーズンの供給予定量は、以下のとおりです。
[1]インフルエンザワクチン
今シーズンのインフルエンザワクチンは、接種シーズンの開始時期である10月当初、例年並みの約1千万本の供給を見込んでいる(2018年8月31日)。
インフルエンザワクチンの見込み供給量(約2,650万本)は、昨年の使用量(2,491万本)や昨年を除く過去5年間の平均使用量(2,592万本)を上回っている。
[2] 抗インフルエンザウイルス薬
今シーズンの供給予定量は現在までに発表されていません。(発表され次第随時更新していきます。)参考までに、昨年は以下のとおりでした。
今年は以下に加えて平成30年3月14日、日本で開発された新たな抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ錠」も加わる可能性がありますが現時点では未定です。
●1)タミフル(一般名:オセルタミビルリン酸塩 中外製薬)
約737万人分
●2)リレンザ(一般名:ザナミビル水和物 グラクソ・スミスクライン)
約282万人分
●3)ラピアクタ(一般名:ペラミビル水和物 塩野義製薬)
約79万人分
●4)イナビル(一般名:ラニナミビルオクタン酸エステル水和物 第一三共)
約690万人分
[3]インフルエンザ抗原検出キット(迅速タイプ)
今シーズンの供給予定量は現在未発表ですが、昨シーズンの供給予定量は約2,733万回分でした。今シーズンも恐らく同等量の提供が予想されます。
厚生労働省HPより
毎年、10月頃からインフルエンザの予防接種の受付が本格化するのですが、今年も同様の傾向となっています。
ちなみに、私が住む地域では、例年9月の末の段階で、インフルエンザの予防接種受付開始の案内がアナウンスされていましたが、今年は10月中旬頃から受付開始とのことでした。
インフルエンザワクチン予防接種の効果
インフルエンザワクチンを打つことで、体の中にインフルエンザウイルスへの抗体ができ、発症(症状発現)を約50~60%程度減少させるといわれています。成人の場合には、感染しても入院などの重症化を約70%程度減少させることがわかっています。
なお、インフルエンザワクチンは打ってすぐ効果が期待できるものではないため、通常、流行する時期の1~2ヶ月前に打つのが理想的です。
そのため、例年流行する時期である1~2月にしっかりと免疫抗体ができるように、その1~2ヶ月前となる11~12月の時期には予防接種を受けておくことが理想的です。
尚、2回必要なことも考慮して、ワクチンの接種時期を決めるようにするのもポイントです。
には、インフルエンザワクチンの接種がそのため、小学生以下のお子さんなどは、10月下旬~11月初旬までには1回目を済ませておくのが理想ですね。
また、予防接種を受けてからすぐに効果が出始めるわけではなく、通常インフルエンザウイルスの抗体ができるまでに1~3週程度の時間を要します。
したがって、流行前までに免疫をつくりた場合は10月中~下旬に接種を、ピークに合わせるならば11月上旬~遅くとも12月前までに接種を終えるのがよいといえます。
インフルエンザ予防接種の効果期間はどのくらい?
インフルエンザの予防接種を受けた後、どのくらいの期間にわたって効果があるのか、気になるところです。
と考える方もいらっしゃるようです。
通常、インフルエンザの予防接種の効果は約半年間にわたり持続するとされています。
インフルエンザウイルスの抗体ができるまでに1~3週程度の時間を要し、その後抗体は徐々に減少していきながら、約半年間は効果が持続します。
約半年間効果が持続すると言っても、抗体は徐々に減っていきます。早ければ予防対策としては有効ですが、後半の抗体が減って来た時に心配が残りますよね。
受験生など受験の時期に一番の効果を期待したいのであれば、受験日などを伝え、主治医の先生と相談し逆算して予防接種を受けるのもおすすめです。
明らかな症状が現れない無症候性感染の拡大にも注意!
インフルエンザは毎年流行するため、その症状に関してある程度分かったような感覚でいる方が多いのですが、インフルエンザウイルスの変化の速度は非常に早く、新たな異なるウイルスが出現してくるのも大きな特徴です。
これにより、例年通りの対策を講じていても、流行の型が違ったり、新型のウイルスが猛威をふるったりして、シーズンの初めから終わりまで予断を許さないのがインフルエンザウイルスの怖さでもあります。
通常、インフルエンザに典型的な症状としては、「高熱(38度以上)」や「鼻水、喉の痛み、せき(上気道の症状)」などがあげられますが、近年のインフルエンザの研究で「無症候性感染」の拡大も確認されています。

「無症候性感染」とは、インフルエンザウイルスに感染しているにも関わらず、自分自身も、周囲も感染に気づかないまま過ごしているケースのことで、近年のインフルエンザの研究によって、発熱や上気道の症状を発症する以上にこの、「無症候性感染」を起こしている人数が大変多いことがわかってきています。
これによって、本人も周りも気付かずにインフルエンザウイルスを拡大させていることもあるため、ウイルスの拡大に多大な影響を含んでいることがわかってきています。
インフルエンザの流行時期前に予防接種を受けて、感染の予防や感染後の重症化を軽減することも大切ですが、流行時期には、人が多い場所などでは、不織布のマスクの着用や手洗いを心掛け、感染防止に取り組むことも大切になります。
インフルエンザ予防接種 費用の相場は?2018-2019シーズン
- 6ヶ月~13歳未満:5000円~7000円(2回接種の為)
- 成人:3000~5000円程度
- 高齢者:無料~3000円程度
今シーズンは昨年と同様と予想されます。
高齢者の場合は、各自治体からの助成金などがあるため負担が少なく予防接種を受けられるので、各自治体に問い合わせてから受ける方がよいでしょう。
基本的にインフルエンザの予防接種は自由診療にあたります。接種の価格・料金は医療機関が独自に設定するものなので、実際の値段は各医療機関へ問い合わせる必要があります。
比較的大きな病院では価格もやや高めに設定されている、或いは医療機関によっては安く受けられるところも存在するのが現状です。
ちなみに私の住む地域で医療機関に問い合わせたところ、安いところで2500~3000円、高いところで4000~5000円でした。(※13歳以上)
医療機関によって価格に差があったり、病院によっては、
その際には、 についてある程度聞いてから行くことをおすすめします。
また、インフルエンザの予防接種は完全予約制で行っているところがほとんどですので、事前の予約は必須となるでしょう。
インフルエンザ予防接種 なぜ価格が違うの?
インフルエンザの予防接種の料金は、医療機関が独自に設定するものと言われても、その価格に差があるのは何とも不安で腑に落ちないものです。
料金の違いが出ている理由は、病院や医療機関それぞれが仕入れるメーカーの違いや、一連の人件費などを考慮したうえで設定されているため。しかし使われているワクチンはどの病院でも効果は同じものです。
ですので、安くても効果は同じですので安心してください。
また、混み合っているような病院では、公定価格程度の料金設定をして予防接種による一層の混雑を防いでいる場合もあったり、中には集客のために広告費として薄利覚悟でインフルエンザの予防接種を低価格に抑えて患者を呼び込むような病院もあるようです。
まとめ
インフルエンザの予防接種は、受ければかからないものではなく、手洗いやうがい、マスクの着用などの予防対策と合わせることで有効です。予防接種がピークを迎えると大変混雑したり、高い価格の病院しか残っていなかったりしますので、早めに行動してインフルエンザに備えましょう。
→→インフルエンザにまつわる疑問のまとめはこちら(近日公開)
では、2018-19シーズンのインフルエンザには気をつけて過ごしましょう!
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